第4回「短歌の目」6月/たらちねの

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はじめまして、金井 告といいます。
今回この「短歌の目」に参加するため、冷やし中華、ではなく、はてなブログはじめました。短歌もはじめてまだ半月なのですが、いまは楽しくて毎日せっせと下手な歌を詠んでいます。題詠のある歌を詠むのも実は今回がはじめてです。思ったよりずっと大変でしたね。いつもよりやや遊び心多めに作ってみました。笑ってもらえればうれしいです。

 

1.青

運動会の開催告げる昼花火
フェルメールの青に白煙

2.梅

梅の木の古い枝には
かつて薔薇だった名残りの硬い棘あり

3.傘

傘はある君にも逢いに行きたいが
ただ問題は君が誰かだ*1

4.曲がり角

曲がり角曲がるあなたを目で追って
近道しちゃって偶然装う

5.しそ

恨みごと断ち切るようにしそ刻む
女の背中微動だにせず

6.紫陽花

鉢植えの紫陽花雨を見ぬままに
梅雨も知らずに咲いてをりけり

7.つばめ

京王線南大沢駅を出で
餌待つつばめの雛のくちばし

8.袖

袖口を捲るやいなや殴られ屋
「10分です」と不敵に笑う

9.筍

冷ますとき味はしみ込むものなりて
煮詰めぬように筍を煮る

10.たらちね

たらちねの母より届く荷のすきま
埋める故郷のニュースペーパー 

 

 

 

tankanome.hateblo.jp

  

*1:井上陽水『傘がない』より