舗道のこっち側

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プールバック振り回し駆けてゆく
少年に影が追いつかない

ことりともしない閉架書庫を漂う
シーラカンスのような気分の雨の日

まだ夏が来ないうちから冬のこと
心配してる兎のように

なんにちも月を見ないといいながら
門扉の施錠たしかめてくる

あなたとは出逢いたくない一心で
舗道のこっちばかりを歩く

人間が考える葦であるならば
 ぼくらはよしずと同じ科目だ

立て掛けたよしずの内で蚊遣火を
焚いて涼しき夏支度かな

 

 

 今週のお題「夏支度」