材木屋の前の

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夕方の明るい空にまぎれしは
雲の切れのような三日月

浴槽を洗おうと窓開けてつと
ツクツクボウシの早鳴きの声

冷蔵庫のチルド室にはスーパーの
白焼き一尾眠る大暑

雨の日の匂い立つよな材木屋の
前で信号変わるのを待つ

カステラの端のところが旨いから
そこは他より薄めに切って

宇宙へは行きたいなどと思わぬが
還ってくるのはやってみたい

目覚ましのきみより早く目が覚めて
きみが鳴るのをじっと待ってる

「気をつけておうちへ帰りましょう」という
夕焼けチャイムの曲が変わった